アシッドアタックの予防方法と対処法

こんにちは、碧です!

今回は、アシッドアタックの予防方法と対処法についてお話します。

アシッドアタックとは、酸性の強い化学薬品を標的にかける攻撃方法のことです。

実際に薬品をかけられた人は、肌が酷い火傷でただれたり目が見えなくなったり顔の凹凸が無くなったりと、後々にまで残る酷い後遺症を背負う場合が多いです。

この残酷なアシッドアタック、以前までは海外ではたまにニュースで耳にするくらいで、しかもそのほとんどの場合が男女仲のもつれや途上国での深刻な性差別が原因のものなので、実際に身近に感じることはありませんでした。

しかし最近の新型コロナ流行により、アジア人への人種差別の一環としてアシッドアタックが発生しました。ニューヨークに住むアジア人が、家を出た瞬間に道端で赤の他人から突然薬品をかけられたのです。

今現在、新型コロナの影響もあって悲しいことにアジア人への差別感情は今まで以上に高まっています。これを受けて、どうすればアシッドアタックを予防できるか、もし万が一薬品をかけられてしまったらどう対処すべきかを、今回まとめました。

ちなみに、人種差別にあった時の対処法についてはこちらでまとめています。ぜひ今回の記事と一緒にチェックしてみてください。

目次

  1. アシッドアタックの予防方法:日常的にできること
  2. アシッドアタックにあってしまったら!?応急手当の方法
  3. アシッドアタックの現場に遭遇したら、どうすればいい?

それでは行ってみましょう!

1.アシッドアタックの予防方法:日常的にできること

アシッドアタックは、多くの場合野外で加害者とのすれ違いざまに突然起こります。被害者が無防備に歩いているところを狙って、加害者は容器に入った薬物をすれ違う際に被害者の顔や頭に振りかけるのです。そうすることで、被害者が混乱している間に加害者は走って逃げられるからです。

なんとも卑劣なこの行為ですが、いくつか被害者にならないためのアドバイスがあります。

なるべく複数人で外出すること

アシッドアタックの標的は基本的に1人です。複数人のグループでは標的に薬品が命中しにくいだけでなく、薬品を被らなかった人が加害者を追う可能性が高いので複数人のグループは狙われにくくなります。このように2人以上のグループで標的1人に攻撃するのは、1人で歩いている標的に攻撃するより難易度は格段に上がります。外出する際は、出来るだけ誰かと一緒に行くようにしましょう。

②常に身の回りを警戒すること

アシッドアタックを避ける上で、外出時に周りに不審な動きや格好をする人はいないかを警戒するのは非常に大事です。突然速足で近づいてくる人や、フードや防止を深くかぶって顔を見えにくくしている人は要注意です。また犯人は、出来るだけ人に見られないように、かつあなただけに被害が及ぶように場所を選びます。そのため、家の近くの細い道に入った時などは特に注意しましょう。

③サングラスをかける

有害な薬品が目に入らないように、サングラスをかけるのも有効です。アシッドアタックの恐ろしい後遺症の1つに、失明が挙げられます。目は非常に繊細な部分で、薬品が少し混入しただけでも大きな障害が残る可能性は十分にあります。突然の攻撃を手で防ぎきれなかった場合でも被害を最低限に抑えられるよう、大きめのサングラスをかけることをオススメします。

④水を持ち歩く

こちらは予防というよりアシッドアタックをされてしまった時の対処法になりますが、薬品をかけられた時に患部を洗い流す水を持ち歩くことは、被害を最小限に抑える上で大切です。詳しくはこの後の応急手当の方法で説明します。

2.アシッドアタックにあってしまったら!?応急手当の方法

アシッドアタックに実際にあってしまった場合、取るべき行動がいくつかあるので、順番に紹介します。

その前にまず大前提として、アシッドアダックにあってしまったらすぐに救急車を呼んでください。かけられた薬品がなんの種類であるかわからない以上、後遺症を最小限に抑えるためにも医療機関での専門家による処置が必要です。救急車で助けを呼びつつ、救急車が到着するまでに以下の応急処置をするようにしましょう。

①とにかく薬品を洗い流す

薬品がかかった部分はできるだけ早く水で洗い流す必要があります。清潔で常温か少し冷ための流水で、患部を継続的に洗ってください。一説によると、この流水での洗浄は刺激が引いた場合最低でも30分ほどは続けた方が良いそうです。薬品が液体でも固体でも、布や手で払おうとするとさらに拡がってしまう可能性があるため払うのは避けましょう。

このように、応急手当の第一歩として患部の薬品を洗い流すために少量でも水を携帯しているといざという時に安心です。

②衣服やアクセサリーを取る

患部を洗い流し始めたら、次に出来るだけ早く衣服やアクセサリーを取ることが大切です。薬品がそれらにまだ付いていた場合、いくら洗っても体の別の場所に付いてしまうことが考えられます。また、後々医療機関で手当を受ける際にも余分な衣類やアクセサリーは邪魔になる可能性があります。アシッドアタックを受けたら水で患部を洗いつつ、出来るだけ軽装になって救急車を待ちましょう

③清潔なガーゼで包む

患部の刺激が無くなって薬品が落ちきったことが確認できたら、傷口を清潔なガーゼで包んで保護してください。アシッドアタックには多くの場合、強い酸性の薬物が使われます。なので患部は皮膚の表面が火傷を負っている可能性が高く、そのままでは汚れが入ってしまう可能性があります。ガーゼが清潔であることをしっかり確認し、それで患部を保護しながら救急車を待ってください。

3.アシッドアタックの現場に遭遇したら、どうすればいい?

最後に、もし誰かがアシッドアタックされている現場を発見した場合にとるべき行動を紹介します。

①大声を出して周りに知らせる

多くの犯罪と同じく、アシッドアタックの現場を目撃したらまず周囲の人々に以上を知らせましょう。海外でしたら「ヘルプ!」と叫べば、なにか事件があったとみんな気付いてくれます。気づいた人が多ければ多いほど犯人の確保や医療機関への連絡、被害者の応急処置もスムーズになりますので、出来るだけ多くの人に知らせることが大事です。

②救急車を呼ぶ

大声で周囲に助けを求めたら、次は被害者が一刻も早く治療を受けられるように救急車を呼びましょう。

③水やガーゼを使った応急処置を行う

救急車を呼んだら、被害者のケアにあたってください。ケアの仕方は、上で紹介した応急処置の通りです。

まとめ

今回は、アシッドアタックを受けないための予防策と、受けてしまった時の対処法、そしてアシッドアタックの現場に居合わせた場合にとるべき行動についてお話しました。

本来は絶対に起こって欲しくはありませんが、この不安定な時代、なにがあるかはわかりません。万が一の場合に備えて意識して行動したり、正しい知識を持っておくことは大事です。

実際にニューヨークでの件もありますし、これからしばらくの間、特に海外にお住まいのアジア人の方々は少し注意した方が良いかもしれません。

それでは今日はこのへんで!

参考ウェブサイト:

https://www.quora.com/How-can-a-girl-protect-herself-from-an-acid-attack

https://fast-act.com/how-to-save-yourself-from-acid-attack/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です