海外入国審査での心得

こんにちは、碧です!

今回お話しするのは、海外での入国審査で心得ておきたいこと

ここでお話しする心得とは、その方法や質問の内容ではありません。その代わりに、文字通り「どんな気持ちと態度で臨むとベストか」をを、私個人の体験談を踏まえてご紹介します。

結論から言いますと、大切なのは確固たる自信正直さ。それだけです。本当に、それだけ。

では、詳しく説明していきます。

目次

  1. 入国審査はなぜ緊張するのか?
  2. 自信と正直さが大事な理由
  3. 自信と正直さが無いとどうなる?過去の経験から解説

1.入国審査はなぜ緊張するのか?

海外での入国審査、特に後ろめたいことがなくてもなぜか緊張しますよね。基本的に95%くらいの人は最終的には問題なく通してもらえるはずなのに、なぜか自分は残りの5%に入ってしまう気がする…。これは、その内容に関係なく「審査される」立場に置かれた人間の自然な精神反応なのかもしれません。

具体的に緊張する理由を挙げてみると、恐らく

  • 英語が聞き取れるか/伝わるか不安
  • 予想外の質問をされて動揺してしまいそうで不安
  • とにかく外国人と話すのが不安
  • 不安なのを見破られて怪しまれたら、取り調べとか入国拒否されそうで不安

といったところでしょうか。これら全て、人間なら誰しも感じる不安だと思います。

そして恐らく入国審査の審査官たちは、外国人である私たちのこれらの不安は見抜いています。1日何十人もの人間を相手に審査をするプロの方たちですから。

では、そんな不安を抱える中でなぜ、確固たる自信と正直さが大事なのでしょうか?

2.自信と正直さが大事な理由

先程も言った通り、審査の相手はプロ中のプロです。彼らの仕事は、不法滞在の予備軍や無許可で入国しようとする者を見つけ出すこと。外国人である私たちをもてなす必要は一切無いので、必然的に無表情かつ低めの声で、必要があれば問い詰めるような質問をすることになります。そうすることで入国したい側が何か後ろめたいことを隠していたら、ボロを出しやすくなることも知っています。

そして審査官たちは、緊張している外国人なんて見慣れています。その上で、人によっては気分次第で意地悪な質問や皮肉や脅しをすることで時間を潰したり、一時的な優越感を得ようとします

そんな強面の彼らに立ち向かうのに必要なのが、自信と正直さ。堂々とした態度は後ろめたさがないことの表れであり、余計な疑いを避けることにつながります。そして正直さは言うまでもなく、誤解を生まずに審査をスムーズに進行させる上で必須です。

基本的に、入国拒否できる理由がないのならば国は拒否しません(多分後々面倒だから)。例えあなたの英語が下手でも、目が泳いでいて息が上がっていても、帰国便や滞在先の証明書類を提示するのにもたついたとしても、審査官があなたの顔や服装を気に食わなくても、それは入国拒否の理由にはなりません

なので、入国できることを前提に、審査官の目をしっかりと見つめて自信たっぷりに正直に応答しましょう。英語が母語でない以上、一字一句聞きこぼさずに流暢に答えられる必要なんて一切ありません。理解できなかったら聞き返す。英語が出てこなかったら、質問の意味を想像して返答する。できる限り審査官に協力する姿勢を見せ、できる限り審査がスムーズにいくよう努めているという態度を示しましょう。

それでも相手があなたの語学力や態度に不満をもったとしたら、それは相手側の問題です。入国にあたって一定の語学力や常識を条件として課している国はありません。なのでそれでも審査官があなたを疑う場合は、相手がなにを求めているのかはっきりと聞き返してみると良いでしょう。

3.自信と正直さが無いとどうなる?過去の経験から解説

最後に参考までに、私の実体験を3つ紹介します。入国審査の失敗例1つと成功例2です。

①ドイツへの入国審査:失敗例

審査前から語学力に自信がなく緊張していた私は、入国後の滞在先を聞かれ、(民泊を予約したのが友達だったため)住所がわからずパニックに。当時民泊という単語もそのシステムもわからなかったのでホテルと答えたところ、なぜ住所がわからないのかと問い詰められました。

確認するように再度滞在先を聞かれ、それ以前に友達から「民泊=友達の家にステイするようなもの」というのを思い出し、今度は「友達の家に泊まる」と答えてしまい…。すると「さっきホテルって言ったじゃないか、なぜ答えを変えた?」と問い詰められることに。

オロオロする私を見て審査官は「君、英語が本当に下手くそなんだね。いいかい、僕は今日いいことがあって虫のいどころが良いんだ。だから今の会話は無かったことにしてあげる。もっと英語の勉強頑張りなさいね。」と言い、私を通してくれました。

これは自信がなくパニックになって説明できなかった私の失敗です。本来そんな権限は無いのに、他人の外国語レベルをバカにする余計なコメントを残した審査官も相当嫌なひとですが。

②アイルランドへのの入国審査:成功例

一般的な質問の後に、訪問予定の観光地の固有名を聞かれました。航空券の関係で前日に急遽アイルランド入りを決めた私は観光地を1つも知らず、「今夜泊まるホステルで調べる」と返答。するとその答えが気に入らなかったらしく、「アイルランドに知り合いはいるのか?イギリスにいる友人の数と国籍と住所は?親の仕事は?いざとなったら日本への帰国代金を出してもらえるのか?」などなど聞かれました。

淡々と答える私に余計に腹が立ったのか、「こんな(カジュアルな?)服装と荷物で1人旅だなんて、常識的に考えられない。しかも何も下調べをしていないなんて疑われて当然だ。君だって、日本の入国審査で入国目的の1つも答えられない外国人は来たら、気分悪いだろう?」とまくし立てられ…。「えーっと…じゃあもう一度並び直してその間に調べてきた方がいい?」と聞き返すと、「そういうことじゃない!」と怒られた挙句、普通はもらえない出国日が明記されたスタンプを押されて通されました。

これを私が成功例と捉えている理由は、審査官側の権限を超えた主張や価値観の押し付けは無駄である自覚させ、私自身の精神的ストレスを最小限に抑えられたからです。審査官が感情的になったりプライベートなトピック(人種や出身国、言語、性別、年齢、服装や持ち物など)で攻撃してきた際には、そのコメントには触れずに、相手が自分に結局何を求めているのかを聞くことがとても有効です。

③イギリスへ入国:成功例

その年3回目の観光ビザでも入国で、揉めることも覚悟していたイギリスでも入国審査。友人3人とキャンプするための入国で、正直に「友達と南ヨークシャーでキャンプする」と話しました。すると「その友達とは何年来の知り合い?」と聞かれ、私はそれに答えつつも「あ、なんか疑われてる」と気がつきました。

しかし質問の意図もよくわからないので「彼女とは3年半くらい。あとの2人は1年かな。」と答えました。すると審査官はほっとしたように「友達って1人じゃないのか!しかも女性もいるのね!おーけーおーけーキャンプ楽しんで!」と言って通してくれました。

彼はどうやら、私が彼氏と2人でキャンプすると思っていたようです。イギリスに限らず多くの国の入国審査で、入国目的に「恋人に会いに来た」と言うと入れてもらえないことが多いです。基本的に国は外国人に長期滞在して欲しく無いので(そのまま不法滞在者とかになりやすいから)、警戒されたようですね。この時は特に審査官も私も問題なくハッピーに事が終わりました。質問の意図が分からずに少しドキッとしても、冷静に正直に答えるが良いという教訓になりました。

入国審査の心得:まとめ

入国審査で大切なことは、自分は入国できて当然だという確固たる自信と正直さです。その自信と正直さからくる落ち着きをもってすれば、予想外の質問にも対応できますし、審査官の理不尽な質問やコメントにも落ち着いて切り返せるはずです。

ぜひ覚えておいていただきたいのが、緊急事態や政情不安のある国を除いて、多くの国は基本的に、入国拒否できる理由がないのならば国は拒否しません

入国拒否の条件や審査官側の説明責任については、国や地域によって変わってくるので一概には言えません。しかし、どんな状況でも自信と正直さはあなたを守ってくれます。入国審査はリラックスして無事通過し、良い海外滞在になると良いですね!

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