イギリスの都市〜リバプール〜

こんにちは、碧です!

私はイギリスに計約3年、主に3都市に滞在していました。その都市とは、

  1. グラスゴー
  2. シェフィールド
  3. リバプール
  4. おまけ: エディンバラ

このイギリスの都市編では、それぞれの都市の紹介と実際に住んで得た印象を紹介します。今回紹介するのは、ビートルズの街リバプール。内容としては

  1. リバプールの基礎情報
  2. リバプールの特徴
  3. 実際に住んでみた感想

です。とっても簡単に説明すると、リバプールは地元愛が強めで若者文化が発展中のイケてる都市です。それらの特徴や実際の印象を、詳しくお話ししていきたいと思います。ではさっそく行ってみましょう!

1.リバプールの基礎情報

西海岸に位置し、かつてイギリスの海洋貿易の要として栄えたリバプール。現在では人口約90万人を抱える大都市で、イギリス国内でロンドンとバーミンガムにつぐ3番目の人口規模です。その中でアジア人人口比率は3%と、他の大都市と比べると低めです。またリバプールは、歴史的にアイルランドやウェールズからの移民が多かったことで知られています。そのため、今でもそれらの地域にルーツをもつイギリス人が多く住んでいます。

リバプールは若者の都市としても有名です。30代以下の人口が37%を占めており、これはイギリス全体の平均値30%を大きく上回る数字です。また、都市の人口におけるLGBTQコミュニティ所属者の割合が極めて高いことも特徴で、その割合はアメリカのサンフランシスコと同じくらいだと言われています。

2016年のEU離脱に関する国民投票では、リバプールはEU残留派が多数を占めました。戦後の衰退期を経て開発が進むこの都市は、同じくイングランドで再開発を一足先に終えた他の都市に比べ、今のところ家賃は低めです。

2.リバプールの特徴

リバプールの最大の特徴は、地元意識の強さと若者文化の発展速度です。長い間労働者の街としてイギリスを支えてきたリバプールでは、その名残からか地元愛の強い人が多くみられます。強いリバプール訛りの英語を話す彼らの中には、古くから代々続く家族のビジネスを引き継いでいる人も少なくありません。

その一方で、前の章でも触れたようにリバプールには若者の街としての一面もあります。オーガニックやビーガンをテーマにしたスーパーやレストラン、アンティーク品のお店がいくつも集まってできた商業施設、中心街のバーの軒下にはためくレインボーフラッグ…。街を少し歩いただけで、ロンドンにも負けないほどに新しい価値観や文化を取り入れようとする空気を感じることができます。

街への愛を保ちつつ時代に沿って良いものを取り入れていこうとする雰囲気が、リバプールにはあるのです。

3.実際に住んでみた感想

リバプールは、とても住みごごちの良い都市でした。理由は恐らく2つ。文化活動が盛んなことと、街が綺麗なことです。まず1つ目の文化活動について、私は地元のダンスグループや音楽グループなどの文化活動に参加するのが好きなのですが、それがリバプールには本当にたくさんあったのです。リバプール大学や地元のNGO団体が主催となって行われるイベントでは、無料でヨガやサルサの教室に参加できます。また市民文化センターでは比較的お安い価格で陶芸や絵画を習うこともでき、新しい分野を開拓することができたのは大きなプラス要素でした。

次に、街の綺麗さについて。リバプールは1980年代以降、政府やEUの協力を得て都市の再開発を進めています。そのため、港周辺や街の中心部はとても良く整備されており、景観が美しく治安も良く感じました。またリバプールでは、クラブやバーのあるエリアとショッピングモールやレストランのあるエリアがきちんと分かれています。そのため、週末でもパーティー帰りの泥酔集団と鉢合わせることなどもありません。私はテンションが高めの声が大きい人の群れが苦手なので、この点リバプールはとても住みごこちの良い都市でした。

大まかなプラス要素は以上の2点です。それ以外にも、人種差別をほとんど経験しなかったこと、住まいの近くに大きなアジア系スーパーがあったこと、スペインからの出稼ぎ移民のコミュニティと仲良くなれたことなど、ラッキーなことが重なったのも住みやすく感じた理由だと思っています。

リバプール編まとめ!

さて、リバプールのざっくりとした雰囲気は伝わりましたでしょうか?

1番初めにお話しした地元愛が強めで若者文化が発展中のイケてる都市の意味が、少しでもわかっていただけたら嬉しいです。新しい文化や面白いイベントの多い場所が好きだけど、ロンドンより少し変わったところに行ってみたい!という方は、ぜひリバプールを検討してみてください!

それではまた今度!

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