人種差別にあった時の対処法

こんにちは、碧です!今回は人種差別にあった時の対処法について。

“差別”と一言でいっても、色々な種類があります。人種、性別、宗教、思想、年齢…。近年は国際機関を中心としてあらゆる差別を法的に禁止する動きが広まり、多くの国で差別行為は犯罪です。

しかし、差別主義者はいまでも確実に存在します。他人を見下し傷つけることで優越感や快楽を得ようとする人間は、悲しいことにいつでもどこにでもいますよね。

海外でもそれは例外ではありません。人権先進国と言われるヨーロッパ諸国でも、未だに多くの差別が見受けられます。

そこで今回は、そんな人種差別をしてくる人に出会った際の対応について紹介します。簡単に結論からいうと、大事なのは相手と対話しようと思わないこと。しかしそれにも一部例外のケースもありますので、その点についても詳しくお話しします。

始める前に一点だけ注意点です。以下お話しすることは、私の個人的経験に基づくものであり、学術的または法的に模範とされるものでは無い可能性があります。また、以下の対処法はある程度人権観念が根付いている地域での話ですので、そのことを前提に読んでいただければと思います。

それでは行ってみましょう!

目次

  1. 差別主義者と対話しようと思ってはいけない理由
  2. 実際に差別された時にとるべき態度・使えるフレーズ
  3. 一部例外について:差別されても対話すべきケース

1.差別主義者と対話しようと思ってはいけない理由

差別的な言動を目の当たりにした際、人によっては相手と論理的に話し合い和解したり、論破することで相手に謝罪を求めようとするでしょう。しかし、それは得策ではありません。なぜなら他人を平気で差別してくる人間には、差別する論理的理由などそもそも無いことがほとんどだからです。

ある心理学の実験で、人間は見慣れない顔つきや身体的特徴をもつ他人に、無意識に恐怖を抱くらしいということがわかりました。これはつまり、例えば白人から見てアジア人である私は無意識に恐怖を連想させる存在であるということです。しかし、それは単に人間のとても原始的な無意識の反応であり、実際には私が白人でないことは、私が相手にとって実際に害悪であるという証拠ではありません。

このように、人間にはそもそも他人種を特別警戒する本能がある一方で、人間のもつ論理的思考力がそれをコントロールしているのです。一般的な人間は、この論理的思考力が本能に優っているので、差別的欲求が浮かんできても行動には移しません。しかし差別主義者は、色々な理由をつけて自分の差別行動を正当化しようとします。その行動の根本は、先ほど説明した中身の無い恐怖感と、そこから生まれる嫌悪感や加害欲だとは絶対に認めません。

以上の理由から、差別する側はどんなに論理的に差別的行動をとる理由を説明しようとしても、必ずボロが出ます。しかし、そもそも彼らは自分の本能的な部分を律することのできない人間です。こちらがどんなに和解や謝罪を求めても、自分の非を認めることはありません。また、差別的言動が理にかなわないことを理解しつつそのような行動を取る悪意のある人間もいるので、話し合いはどちらにせよ無意味です。

他人の気持ちや都合を無視して本能のまま行動する人と、その行動がいかにいけないことかを話し合うのは無意味ですよね。なので、対話しようとすること自体無駄ですし、そもそも人種差別は違法ですから、法を犯した理由をこちら側が丁寧に聞き出してあげる必要はないのです。

2.人種差別された時にとるべき態度

これはほとんどの場合、「警察に電話する」というのが効果的です。なんだか小さい子供が「先生に言っちゃうぞ!」と脅しているようで情けない、または「警察だなんて大袈裟な」と思う方もいるかもしれません。しかし、例えば包丁を手にして脅迫してくる人間を相手に、「警察に言いつけるなんて情けないし大袈裟な」と考える人はいませんよね?

1番初めにも書きましたが、現在多くの国で人種差別は犯罪です。それを取り締まって裁きを下す法律があり、そのシステムに則って身を守るのは正当な行為です。実際に人種差別による犯罪行為には、アシッドアタックや集団リンチなど命に関わる規模のものも多くあります。そこまで大事になる前に、恐怖や不快感を感じたらすぐに警察に通報するのは、情けなくも大袈裟でもありません

ほとんどの場合、人種差別とは思いがけずいきなり起こります。そういった場面に出くわした際はまず深呼吸をし、スマホや携帯電話を取り出して「I will call a police.(アイ ウィル コール ア ポリース)」と言いましょう。この一言で、多くの場合相手はその場を立ち去ります。もしそれでも何か言い続けてくるようであれば、人通りの多い場所に移動して、また同じフレーズを叫んでください。通行人が異常を察知して、声をかけてくれるはずです。

通行人の注意を引いて声をかけてもらうことができたら、もう99%あなたは安全です。そこで周りの人に状況を説明しても良し、そのまま立ち去っても良し。相手が付いてきたり何かを言い続けてくるようであれば、本当に警察に電話してしまってもOKです。大事なのは、相手が身体的に害を加えてこれない状況を作ること。多くの人の注目を集めることができた時点で、その点はほぼ確実にクリアと言えます。

相手と口論出来るだけの語学力がある方は、相手が逆上しない程度に言い返してもいいと思います。ただ前にも言った通り、相手は理性よりも本能に忠実なタイプの人間です。くれぐれも怪我をさせられることの無いように、慎重に間合いや相手の様子を観察することをお勧めします。

3.差別されても対話すべき例外ケース

先ほど、ほとんどの場合差別主義者に対話は無意味とお話ししました。この例外は、あなたの友人や恋人などの親しい人が、人種差別的言動をした場合です。もともとある程度の信頼関係が築けている間柄の場合、相手がとった差別的な言動は、無意識な場合が多いです。

自分が人種差別的言動をしていると無自覚なまま、そう言ったことを言ってしまったりしてしまう人も少なからずいるのです。そう言った場合、しっかりとあなたが感じた相手の差別意識を指摘することは大切です。

なぜその言動が気になったのか、なぜそういったことをすべきではないのか、相手は本当はどういう意図を持っていたのか、これからはどのように言動を変えるべきなのかなど…。原因や思考プロセス、未来への対策を話し合うことはあなたと相手だけでなく、その相手がこれから他人と関わっていく上で役に立つことです。

相手の無意識で本能的な差別意識を浮き彫りにすることは気まずいかもしれませんが、もしその相手があなたを尊重し対等な関係を築こうと考えているのなら、その対話は2人の関係にとっても大きな前進となるに違いありません。

まとめ

海外でも人種差別への対処法としてオススメなのは、とにかく「警察を呼ぶぞ」という脅しと他人の注意を味方につけて、安全な状況をつくることです。もしかしたら、「そんな方法では相手が反省しないじゃないか」と考えるかもしれません。でも、犯罪者を裁き反省させるのは、私たちではなく国の仕事です。人種差別への風あたりが日に日に強くなっているこのご時世にまだ差別を行なっている人間が、”言い返して口論になり、その末に相手が心を開いてくれて謝罪してくれる”なんていう希はほとんどありません。

1番大切なことは、自分の身を守ること。どんなに悲しく屈辱的な状況でも、それだけは忘れないでください。

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