スロバキアでもんじゃを作った話

こんにちは、碧です!

今回は、スロバキアでもんじゃを作ったことについてお話します。

「なんでスロバキア?」と思った方。いや本当に、私自身もわけがわからないのですが、スロバキアから出国当日に新型コロナによる国境閉鎖で国境超えができなくなりそれから1ヶ月ちょっと仕方ないのでスロバキアで引きこもり生活をしています。

「なんでもんじゃ?」と思った方。なんででしょう、もんじゃが食べたくなったんです。関東出身だからか、長芋や薄力粉がなかったからか、お好み焼きを作る気にはならなかったんですよね。

ある夜突然思いついてパートナーと作ることになったもんじゃですが、このスロバキア、首都のブラチスラバといえどアジア系スーパーが無い。オンライン地図曰くあるらしいのですが、実際に行ってみたら閉店していたりしたのでもしかしたら新型コロナのせいかも知れません。

そんなわけで、日本の食材がほとんど無い状態でスロバキアでもんじゃを作ったお話をします。

目次

  1. スロバキア風もんじゃの材料
  2. 作り方の手順
  3. 味と感想

それでは行ってみましょう!

1.スロバキア風もんじゃの材料

スロバキア風と聞いて、皆さんどんな感じの料理かピンとくるでしょうか?スロバキアで有名な料理といえば、ヤギのチーズとベーコンのパスタと牛の胃袋のパプリカスープです。あとは、サラミのようなハーブで味付けされて燻製にされてチューブ状で干されたお肉も良く食べるみたいです。パプリカでの味付けやお肉料理が多い点では、お隣りのハンガリーと少し似ています。

スロバキアは乳製品や農作物の生産が盛んらしく、スーパーに行くとたくさんの野菜類や乳製品、ハチミツなどにスロバキア産のマークが付いています。

ということで、今回は日本本来のもんじゃは材料が圧倒的に不足していて作れないし、いっそのことスロバキア風にしようという方針が決定されました

そこで使った材料がこちら↓

  • 白菜  1/4
  • 小麦粉 適当
  • 水 適当
  • サラミ 20cmくらいのもの1本
  • キムチ 1/2カップくらい
  • サラダ油 適当
  • パプリカの粉 適当
  • トマト缶の汁 適当
  • キノコ缶の汁 適当
  • 醤油 適当
  • ウォーセスタシャーソース 適当

書き出してみると本当に悲しいくらい残り物でできていますね。白菜と小麦粉とサラミとキムチ以外は味付けなので、いかに中身の無いもんじゃだったのかお分かり頂けるかと思います。

まず普通はキャベツを使うところで白菜を使ったのは、スーパーで普通のキャベツが売っていなかったからです。紫キャベツと迷った結果、その他の料理にも使い勝手の良い白菜が選ばれました。サラミは家に他にお肉がなかったからキムチは前の週に一から手作りしたものがあったのでせっかくだし紅生姜代わりに入れてみることに。

トマト缶とキノコ缶の汁は、パートナー曰くダシの代わりに使えるらしいということで旨味成分要員として投入しました。また唯一スーパーで日本の材料として手に入れられた醤油と、お好み焼きソースにとてもよく似ているウォーセスタシャーソースを仕上げの味付けに使いました。下の写真の左が醤油で右がウォーセスタシャーソースです。

2.作り方の手順

  1. 小麦粉と水を1:3くらいの割合で混ぜる。
  2. 1番小さな鍋に1/3くらいの高さまでサラダ油入れ、強火で熱する。
  3. 3分くらい待ってサラダ油が熱くなったら、フォークに①の小麦粉水をつけて油の上に垂らす。
  4. ③を繰り返して鍋が小麦粉水でいっぱいになったら1分ほど待ち、小麦粉水がキツネ色になったらフォークで別皿にすくい上げる。←これで”揚げ玉”の完成です!
  5. ボールに小麦粉と水を1:5くらいの割合で混ぜ、そこに刻んだ白菜とサラミとキムチと揚げ玉を入れて大雑把に混ぜる。
  6. ⑤に醤油・ウォーセスタシャーソース・パプリカ・トマト缶&キノコ缶の汁を少々加える。←これで”タネ”の完成です!
  7. 大きめのフライパンにサラダ油をたっぷりしいて強めの中火にかけ、⑥で混ぜたタネの固形物をフライパンの縁に合わせるように円状に配置する。
  8. ⑥で円状に並べたタネがなんとなく固まってきたら、真ん中にタネの液体を流し込み、4〜5分待つ。
  9. 真ん中の液体部分の色が茶色っぽくなってきて固形化してきたら、周りのタネを中央に寄せるように全体を混ぜ合わせる。
  10. 全体的によく混ざったら、均等にならして5分くらい焼く。
  11. お皿にとっていただく。お好みでウォーセスタシャーソースをかける。

なんだか長くなってしまいましたが、基本的に揚げ玉を作って材料を刻んだら全部混ぜて焼くだけです。

揚げ玉の代わりにベビースターラーメンを入れても美味しいのですが、スロバキアには揚げ玉もベビースターもなかったので揚げ玉から手作りすることに。ベビースターは作れませんでした。下の写真はフライパンのまま食卓にサーブされたもんじゃの完成形です。

3.スロバキア風もんじゃの味と感想

もはや本来のもんじゃとの共通点は揚げ玉と小麦粉が入っている点だけのスロバキア風もんじゃ、実際のお味は…美味しい!!思ったよりもちゃんともんじゃの味でした!

キャベツの代わりに使った白菜はしんなり感とシャキシャキ感がいい感じのバランスで、サラミとパプリカのスモーキーさがキムチの辛さと酸味と良く合っています。自前の揚げ玉もモチモチサクサクで、食感もちゃんとぽってっとしたもんじゃ!

何よりも、とても信用ならないパッケージの醤油とソース(ウォーセスタシャーソース)が思ったよりもちゃんと醤油とソースで、あまじょっぱくて安っぽい懐かしい味を見事に再現してくれていました。

こんなわけで、スロバキア風もんじゃは大成功!それほど準備は大変じゃないし、なにより美味しくて楽しいのでこれからも定番メニューとして週1で作っても良いかなと考えています。

海外にお住まいで、日本食が恋しいけど材料がそろわないと諦めている方はぜひ、もんじゃを試してみてください。さすがは関東のお好み焼きなだけあって、手元の材料と小麦粉とウォーセスタシャーソースで作れます。野菜も刻めばたくさん入れられますし、大人数でワイワイ作っても楽しめると思います。

なんの期待もなしに適当に作ったレシピですが、日本食を恋しがる誰かのお役に立てたら嬉しいです。それでは今回はこの辺で!

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